そうなんだよな―……
最初は遠巻きにいた男連中も、沙羅のガードの弱さに気付いたのか、最近やたらに沙羅に話しかけてくる
「でも大丈夫だろ♪どうせ沙羅ちゃんは身も心も、彗のものだろうし」
身も心も……
「…………………」
「…なんだよ。その無言は?」
「…………ねぇ―んだよ。」
「は?」
「だから!まだシてねぇ―んだよ!」
「……………はあぁぁ――――っ!!?」
教室中に響き渡る薫の声
「おまッ!まだシてなかったのかよ?!」
「うるせぇ―よ」
「よく我慢してるな―。同じベッドで寝てるんだろ?」
「まぁ―な……」
「お前したいとか思わないわけ?」
「そんなの!決まってんだろっ!」
あんなに間近にいて、シたいと思わないほうがおかしい


