やっと気持ちの整理ができたのは昼休み
チャイムが鳴った途端に席を立った
言う!
あたし!絶対言うっ!
そう意気込んで彗の席に近づこうとした瞬間
「沙羅ちゃ―ん」
明るいトーンの声があたしの耳に届いた
はぁぁ――…
またあいつ―……
違うクラスの人で、前に告白された
もちろん断ったけど、でもその後もしつこく付きまとってくる
名前すら知らない!!
ってか覚えてないしっ!
「なに…あたし今忙しいんだけど……」
意気込んでたのを邪魔されたせいか、イライラした
「ね―。昼飯一緒に食わねぇ?」
「食べない!!」
ってか食べたくない!!
「こういうの、もう止めて。」
「えぇ――なんで―」
このテンションが嫌だから!!
「んん―。わかった。じゃあ最後にちょっとついてきて」
「は?」
腕を引っ張られどこかに連れていかれる


