カッコいいかも。
透き通った声、高い背・・・
私のモロタイプの先生は
黒板に字を書き始めた。

“桐沢 涼”

どうやら名前は
キリサワリョウというらしい。
「お前らの担任、そして理科
担当の桐沢涼だ」
そして少し間を空けて、
「質問があるやついるか?」
といった。
すると男子が手を上げた。
「センセーは彼女いますか!?」
気・・・・・気になるっ
そこの男子、ナイスっ!
「・・・いなぃ」
「じゃあ何人と付き合ったことありますか?」
「・・・秘密。つーかそんな質問しかないのかよ。」
するとクラスは静まった。
そして桐沢先生が学校の説明をし始める。

・・・・・やっぱカッコいい・・・

私がそんなことを考えていると
隣に人影があることに気がついた。
隣を見ると・・・・・

・・・・・拓哉・・。

拓哉は私に気がついていない。
そして私は、カッコいい先生の
透き通った声と隣にいる拓哉に
意識を集中させ、HRは終わった・・・