今私たちが怒られている、
視聴覚室に一人男の子が入ってきた。
「・・・・・・・!!!」
私は目をまん丸にした。
だって、だって・・・
「た・・・・・拓哉・・・」
小さな声でつぶやいた。
「え!?」
美李架が驚きの声を上げた。
拓哉は気づいていないのか、
私たちの隣に立った。
そして10分ぐらいお説教された。
「放課後残るように!
ほら、お前ら3組だから早く行け。」

・・・拓哉と、同じ?



教室に入ると、まだ休憩時間
だったようで大きな話し声が聞こえてくる。
とりあえず自分の席を探し出す。
どうやら1番と2番が隣になる、
3番と4番が隣になるという簡単な
席になっていた。
自分のところに荷物をおき、とりあえず
美李架のところに行く。
「美李の隣、女の子みたい!
麻衣はぁ?」
「え・・・分かんない。」
私は自分の席を見つめた。
「ふぅん・・・。って言うかカッコいい
男の子とかいないかな?」
そういって美李架はあたりをきょろきょろ
と見回した。
すると担任の先生が入ってきた。
私は急いで席に着いた。
「ほらぁ、席に着け」
先生が正面を向いた。

―――――ドキッ