-バシッ-





?!



拳を握り締めた瞬間、爽快な打撃音が階段下まで響いた。



「宗ちゃんの事何も知らないクセに宗ちゃんの事そんな風に言わないで!!」



・・・二湖?


予想外の展開に呆然と立ち尽くす。



「私、宗ちゃんの事悪く言う人とはお友達になれません」


「んだよ、兄貴が兄貴なら妹も妹だな」


「ほんと、ブラコンとかキモイっつーの」


「やっぱデキてんじゃねぇの?」



我に返り、飛び出そうとした瞬間、



「これ以上彼女を傷つける様な事言ってみろ。僕が許さないよ」



セージの珍しくドスの聞いた声が聞こえてきた。