「ねぇ宗ちゃん、シャンプーとかいるよね?」


「泊まるのロッジだからいるんじゃない?」


何故だかあまりノリ気でない宗ちゃんの横で、ルンルンで明日からの旅行の用意をしている私。



「あー!!」


「何?!どーしたの?!」



突然叫んだ私に驚いた宗ちゃんが肩をビクっとさせて振り返る。



「一昨年買った水着…」



虫食い穴の空いた水着を宗ちゃんに見せる。



「防虫剤入れとかなかったの?」


「忘れてたみたい…」