「ニコ!大丈夫なの?!」



体育館に顔を出した私に乃依ちゃんが駆け寄ってきてくれる。



「うん、もう平気。心配かけてごめんなさい」


「よかったぁ」



乃依ちゃんが心底嬉しそうな顔をする。

心配かけて申し訳ないんだけど、本気で心配されるのって正直ちょっと嬉しい。



「心配してくれてありがと、乃依ちゃん」


「当たり前でしょ!友達だもん」