「なに?出番って」


宗ちゃんが眉をひそめる。


「外が暗くて危ないから送るって言ってくれてたの」


「断らなかったの?俺待ってるって言ったよ?」



なんだか宗ちゃんの目が、こわい…



「ごめん、遅くなったからさすがに帰っちゃったかと思って」


「今度からは断ってね?俺、何時まででも待ってるから」


「う…ん。わかった」



私の返事を聞いて、宗ちゃんはやっといつもの宗ちゃんに戻った。