「やるじゃんアイツ」


6限が終わると乃依ちゃんが私の席まできた。



「ホント助かっちゃった。私一人じゃHR内に絶対終わんなかったよ」


「ただの無口で無愛想なヤツと思ってたけど」



乃依ちゃんが男子を褒めるなんて珍しい。



「強敵が現れたわね・・・」


「強敵??」


「んーん、こっちの話」