「ちょ、待てって!実はな、坂下先生がこのクラスの副担になったんだよ。」


「「えっ?」」

皆の頭にハテナマークがついている。


「坂下先生、はいって。」

「ども。」


「うそ・・・・。」


また、あたしの胸がたかなる。


みんな一斉に静かになった。

「じゃ、坂下先生よろしく。」

「あっ、はい。・・・・じゃー、俺、自己紹介します。」


眠たそうな声が余計に胸を騒がせる。


「いちを、ここの学校の生徒でした。んで、さっきもゆったとおり、数学を担当してます。・・・・まぁ、こんな感じ?じゃ、出席番号はやいやつから、自己紹介お願いします。」



おいおい、随分ざっくりの自己紹介だなぁ・・・・・。



「やっぱ、かっこいいよね!」


またしても、友達が話しかけてくる。


「うん」


「つか、凛雅は自己紹介まだまだじゃん・・・・。うち、もう少しなんだけど。」

「ははははは。頑張れ!」


なんて、励ます。


・・・・・ばか。あたしだって、ドキドキが止まらないよ!