「ふう…」



1つ息を抜いて自分の席に座り
帰り支度を黙々と始める。



帰り支度が終わっても
なんだか帰りたくなくて
窓の外に目を向けた。



すると、校門に隣の女子校の子が
1人で誰かをまっているようだった。



背は小さくて、
顔だって小さくて、



でも、目はくりくりと大きくて



典型的に言う
愛されキャラみたいな子。



羨ましいなあ。



あたしもあの子みたいに
可愛かったなら、
結希は振り向いてくれたかも。



そう思いながら
女の子を見ていると――…