ああ、不憫だ。 私は世界一の不幸な少女だ。 なぜ先生の声はああも、絶対的な響きをもって届くのだろう。 私が先生に洗脳されてるからなのか? だとしたら最悪だ。悪い兆候だ。いくないよくない。 結局、あれからまた数十分粘ってみたものの。 一向に解けそうにない気配に、私はついに白旗を上げた。 「…教えて、」 と。