彼に強引にされる




「まさかとは思いますが、眠気に勝てずにいるとかそんな野暮なことではありませんよね?」


「あは、あははは」



鋭いなこのひと。


表情筋がひくつく自分が憎い。

ああもうこれじゃ誤魔化せるもんも上手く誤魔化せないか。


今度から覆面でもしよっかな。

でもそんなのはセイゼイ、いいとこでこの退屈そうな先生を楽しませるだけだ。