てんで理解のできてない、どこまでも残念な脳みその私に呆れ返ったのか、はたまた愚かな思考回路しかもたない私に愛想が尽きて、もう私なんか嫌になってしまったのか。 「―――」 先生はふう、と嘆息の後。 (そんな姿もサマになってるからムカつくんだ。) まるでそこだけ、スローモーションで映し出されたかのように。 「本当は、わかってるくせに。」 ため息と共に伏せた瞳を、緩やかに持ち上げる。