彼に強引にされる




お門違いも甚だしい、言いがかりを勝手につけていく。

(所謂、世間でいうところの"八つ当たり"というやつだ。)



ぎゃーぎゃー喚いたところで華麗にスルーされるのは目にみえているので、おとなしく口を噤んで黙ってそれを見守る私。


ふん、誰が敵地に塩を送るような真似をしてやるものか。

どうせ、顔真っ赤にして怒る私を見て「ゴリラのようですね」なんて言って嘲笑うんだ、ヤツは。


(はっきり言ってやることがないだけである。)