いいさいいさ。 そこら辺の可愛い女の子にチヤホヤされてればいいさ。 そのうちとって食われたって知らないからな。 真正面からグサリと刺されたってしらないからな。 そしたら私もそこらへんの適当な男はべらせてやるんだからな。 看病なんてしてやんないし、心配だってしてやんないんだからな。 そんなことにつらつらと思いを巡らせながら、私は茜色に染まった校舎内を、ある場所に向かって歩いていた。 「ハア…」 もはやこれが日常のひとコマになりつつある自分が恨めしい。