これだから"オトコ"ってやつに敏感な蝶々のような…否、カブトムシのような女どもは、四六時中、この男の毒牙に掛かって、そしてまんまと虜にされていくのだ。 しかし、だ。 しかし私にはこれが、いたいけな少女・アリスの目前で意地悪に微笑んでみせるチェシャ猫のそれ ように見えてならないのだ。 (私もこの毒牙に掛かった張本人だということは置いておこう。)