や、やばい。 いつのまに、こんな。 恐る恐る視線を上へ上へと上げていけば。 「逃げられませんね、これで」 にこり。 天女のように穏やかな笑みに目の前でかち合った。 10人中10人が卒倒してしまいそうな状況だけれど、私には。 私には悪魔のそれにしか見れない。 さ、最悪だ……。