なんなんだ?アイツ すっげぇムカつく 雫の髪触りやがって チっと舌打ちすると隣にいる雫が困った顔で俺を見ていた 今にも何か言いたそうな顔 「なんだよっ」 俺がそう言うと落ち着かない様子で髪を耳にかけ目をキョロキョロさせる雫 「どうした?」 さっきとは違い最低限の優しい声で雫に問いかけた 雫は顔をうつむかせ顔をほんの少し赤らめて言った 「今日…秀の家行っていい?」 い…家 雫が行った言葉を何度もリピートさせ頭に認識して改めて動揺が隠せなくなった