9月7日


学園はどんよりとした雰囲気が流れていた。


「雫はそれでいいの?」

愛ちゃんは私を見るなり何度も心配そうに聞いてきた

愛ちゃんだけじゃなく、桐谷も、輝もー…

「最後に自分の気持ち伝えろよ。」


桐谷はいつもと違って優しくそう言った


今はみんなの声が頭に入らないくらいかなり落ちていた


こうなるって最初から分かってたのに…こうなる事に後悔してる私がいる。


「もうすぐでアイツ行くんだぞ。いいのかよ?もう二度と会えねぇかもしれないんだぞ?後悔しねぇのかよ?」


輝は説得するように私の身体を揺さぶりながら何度もそう聞いた。