今だけ…今だけ 強がらせて…。 「秀なんて最初から好きじゃなかったから私も秀と居るのに疲れてたんだよね…。だからさ…」 だからさ… 「秀なんて大嫌いなんだからっ」 スカートをぎゅうっと握りしめて歯を食いしばって溢れ出る涙を抑えた 「俺だって桜井の事なんかタダのおもちゃとしか思ってなかったし」 言葉とは違い寂し気な顔を残して秀は女の子と一緒に教室を出て行った。