ツンデレな王子さま♪




「秀ぅ~突然居なくなるから探したよぉ~」


甘えるように秀の腕に自分の腕を絡ませる彼女。


ズキンと胸が傷んだ


目がぱっちりしてて、ゆるっと巻いた髪がとっても可愛い女の子


秀とすっごく釣り合っていた


この子が…秀の彼女なの…?


「着いてくるなって行ったろ?」

上目遣いで秀を見る彼女を、秀は鬱陶しそうに絡んでいた腕を放した。


その光景は、私には彼氏と彼女にしか見えなくて、何かの糸がプツンと悲しい音を立てほどけた気がした。