「秀ぅ~突然居なくなるから探したよぉ~」 甘えるように秀の腕に自分の腕を絡ませる彼女。 ズキンと胸が傷んだ 目がぱっちりしてて、ゆるっと巻いた髪がとっても可愛い女の子 秀とすっごく釣り合っていた この子が…秀の彼女なの…? 「着いてくるなって行ったろ?」 上目遣いで秀を見る彼女を、秀は鬱陶しそうに絡んでいた腕を放した。 その光景は、私には彼氏と彼女にしか見えなくて、何かの糸がプツンと悲しい音を立てほどけた気がした。