唇に触れる温かい感触。



私…



秀と…キ…スし…てる…の??



「ぃ…ぃ…嫌っ」


秀を突き飛ばしてしまった



床に腰をつく秀に心が傷んだ



「秀最低…っ秀なんて大嫌いッ」



口から勝手に出る言葉


こんな事言いたくないのに。



本当は




本当は




秀の事が好きなのにー…


伝える事が出来ない



伝えたらいけない気がするんだ



秀を見ていられなくて図書室を飛び出した