「嘘でしょ?七海の彼氏、そんな人なの?」


知ったようなふりをして言った。


「うん、他にもあるよ、2年生になって、

タバコ吸い始めて、3年生になって、

…校則違反で退学」


七海はそんな人と、付き合っていたのだ。



「どうして、別れなかったの?嫌でしょうに」


私が少し怒り口調で言うと、七海の口から、

またも信じられない言葉が出てきた。


「暴力、振られててさ。約束破ったら、


次はどうなっても知らないよって、いわれた」



信じられない、すべてが信じられない。

七海と私は七海の彼氏によって離れ離れになった。



「おーい、七海、ちょっときてよ~!」


「うん、今行く!…バイバイ、優梨亜。」



これが、七海との最後だった。





不幸な日だった。