幸せのつぼみ。






「それに…」


俺は、思っていたことを、口にしそうになった。



「それに?」


“しそうになった”ではなく“していた”。

優梨亜ちゃんは言ったことに対して尋ねてくる。


「…なんでもないよ。あ、それより、食堂」


俺は食堂の入り口で、扉に指をさす。


運よく食堂の前に着き、優梨亜ちゃんの、

気をそらすことが…できたはずだった。



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