「そういうお前は、こんな時間に屋上来て何かすんの?」
「聞いてるのは俺なんだけど」
顔に似合わずキツイ性格してんな……。
普段の俺だったら言い返してたかもしれないけど、今はそんな気すら起きない。
「見ての通りだ」
「喧嘩して、負けたんだ?」
「ちげーよ!」
「ボロボロだね」
……あ。
笑った。
咲都とは全然違う、静かな笑み。
眼鏡の奥の瞳が、冷たくない。
「――で、お前はどーして屋上来たんだ?」
「図書室からここに誰か居るのが見えたんだ。出られるのを知らなかったから来てみたんだけど、君が居るとは思わなかった」
「居て悪かったな」
「いや、君に聞いてみたいことあったから、丁度良かったよ」
俺に、聞いてみたいこと?
学年首位の、コイツが!?
「聞いてるのは俺なんだけど」
顔に似合わずキツイ性格してんな……。
普段の俺だったら言い返してたかもしれないけど、今はそんな気すら起きない。
「見ての通りだ」
「喧嘩して、負けたんだ?」
「ちげーよ!」
「ボロボロだね」
……あ。
笑った。
咲都とは全然違う、静かな笑み。
眼鏡の奥の瞳が、冷たくない。
「――で、お前はどーして屋上来たんだ?」
「図書室からここに誰か居るのが見えたんだ。出られるのを知らなかったから来てみたんだけど、君が居るとは思わなかった」
「居て悪かったな」
「いや、君に聞いてみたいことあったから、丁度良かったよ」
俺に、聞いてみたいこと?
学年首位の、コイツが!?


