不意に、ピーッ、ピーッ、という電子音が聞こえてきた。
数回鳴って途絶えたその音の出所は、俺のケータイ。
――くっそ、電池切れた!!
今が22時過ぎだってことは分かってるからまぁいいや。
そう軽く考えていた俺は、寮の真ん前まで来た所で現実を思い知らされた。
これだから寮生ってのは嫌だったんだよ!
寮への入り口の門はしっかりと施錠されて、エントランスに取り付けられた防犯という名の監視カメラが睨みを利かせている。
「めんどくせ……」
いっそカメラにバッチリ映ってやろうかとも思ったけど、入寮早々に怒られるのはどう考えても面倒くさい。
それに、今管理人に会うのはマズイ。
酒飲んだのバレたらやばいって!
喰らうのは咲都のお小言だけで十分だ。
数回鳴って途絶えたその音の出所は、俺のケータイ。
――くっそ、電池切れた!!
今が22時過ぎだってことは分かってるからまぁいいや。
そう軽く考えていた俺は、寮の真ん前まで来た所で現実を思い知らされた。
これだから寮生ってのは嫌だったんだよ!
寮への入り口の門はしっかりと施錠されて、エントランスに取り付けられた防犯という名の監視カメラが睨みを利かせている。
「めんどくせ……」
いっそカメラにバッチリ映ってやろうかとも思ったけど、入寮早々に怒られるのはどう考えても面倒くさい。
それに、今管理人に会うのはマズイ。
酒飲んだのバレたらやばいって!
喰らうのは咲都のお小言だけで十分だ。