蜜月 -love is blind-【BL】

 
「神宮……」


 そっと身体をずらした俺は、神宮から眼鏡を奪い取る。

 視線が絡んだのを合図に、俺達は貪り合うみたいにキスを交わした。

 舌を絡めて、歯列をなぞって……。

 神宮の熱い吐息が俺を昂らせる。

 キスだけじゃ足りなくなってきて、神宮のシャツをたくし上げて背中──滑らかな肌に直接触れると、擽ったいのかびくりと身体を跳ねさせた。


「神宮」


 キスの合間に名前を呼んで、顎に、首筋に、と触れる場所をずらしていく。


「……たか、つき」


 熱を孕んだ視線で見下ろされ、そのまま鎖骨に唇を押し当てた時だ──