蜜月 -love is blind-【BL】

「折角新しくすんだから、もっと別のにしろよ。同じじゃつまんねぇだろ」

「別に、カッコつけたい訳じゃないから、コレでいいんだよ」


 なんつーか、神宮には……。


「こっちの方が良くね?」


 黒縁の、レンズが細めの眼鏡を取った俺は、神宮に差し出す。

 不満そうな顔をしながらも受け取った神宮は、鏡の前でそれを掛ける。


「変、じゃない?」

「そんなことねぇよ。見慣れてないだけじゃね?」


 神宮が持ってきたヤツより、こっちのが全然イイと思う。


「似合ってるぜ」

「……君にそんなこと言われても嬉しくないよ」


 ふい、と神宮は横を向いてしまったが、耳が少し赤い。

 っとに、素直じゃねぇヤツだよな。