蜜月 -love is blind-【BL】

「高槻の事で話がある、って言われて……着いていった、ら……」


 話している途中で、神宮が突然体を丸め込んだ。


「神宮?」


 心配になって近付くと、カタカタと神宮の体が震えている。


「おい……大丈夫か!?」


 その肩に手を置くと、神宮の冷たい手が俺の手を強く掴んだ。


「……ごめん、俺……またっ、みっともないとこ……高槻に……」

「何言ってんだよ! みっともなくなんてねぇよ!」


 大丈夫だから。

 俺は、お前をバカにしたりなんてしないし、幻滅だってしない。

 俺の方が、よっぽどバカな事やってる。


「ごめん……俺……っ」


 更に小さく体を丸める神宮に、俺は何が出来るんだろう。


「神宮」


 神宮を苦しめる何かから、お前を助けてやりたい。

 俺に出来ることがあるなら、何でもするから……!