「高橋くん、これ運ぶの手伝ってくれないかなぁ…」 「…あ、うんっ、いいよぉ」 あの頃の僕は、まだ幼くて。 恋することへの好奇心は十分にあったものの、それを実行することには無縁だった。 僕があまりにも幼かったせいで。 僕があまりにも知らなすぎたせいで。 「重いねぇ~…これ」 「…ごめんね、手伝わせちゃって」 「いやぁ、軽い軽いっ♪」 「あははっ…ありがとう」 僕は、一人の女の子を酷く傷つけてしまった。