「……あ…」 拓海が僕の方を見て、一時停止した。 「………何?」 「タカ…、やっと笑ったな」 「…ぇ……」 「…やっと笑った」 拓海の指が僕の頬にそっと触れた。 反射的に、思わずギュッと目を瞑ってしまう。 温かい…―――。 「何?…キスとかしねぇよ?」 僕はその言葉に焦って目を見開いた。 「あははっ…してほしかった?」 ニラッといやらしい目付きで笑う拓海。