「行ってきます…」 この通学路が、どこまでも続けばいいと思った。 たどり着きたくない。 悲しくなるだけだから…。 ひたすら、地面との睨み合いが続いていた。 そんな時、僕は二度と聞くはずのない声を聞いた気がしたんだ。 「タカっ!」 「―――…ぇ」 振り返る前に、その声の主が分かってしまった。 僕の頭はどうやら、その主をまだ鮮明に覚えていたらしい。