「ひゃっ…!!」 「うおっ!マジで軽いのなっ」 「はっ、離してぇっ…!」 面白そうに笑う先輩の顔が、なんだか悔しかった。 この人、本当に何なんだろう…? いきなり話しかけてきて、今度はお姫様だっこなんて。 「あははっ!!顔赤いぞ?…まさか、ホントに惚れちゃった?」 「ち、ち、…違うよっ…!!!!」 本当に状況が読めない…。 でも、一つだけ。 気付くことがあった。 さっきまで、僕の心を支配していた悲しい気持ちが消えてるってこと。 不思議…、悲しくない。 どうして…―――?