「う…琴夜…」 良かった。 タカが無傷だと分かると、自然と笑みがこぼれる。 でも、それとは裏腹に腰の辺りがズキズキと痛むのに気付く。 …強く打ったみたいだ。 タカを抱き上げようと、右手に体重をかけて立ち上がろうとするが、苦痛に顔が歪む。 「琴夜っ…ごめん、琴夜ぁ…」 タカが必死で謝っているのを見ていると、僕の脳裏には、やっぱり思い浮かべてしまう人がいて…。