「…啓太っ?」 「うん…―――」 僕は空を見上げた。 真っ白な空は雲に覆われていた。 うそ…。 これは啓太の声…? …啓太が僕に話しかけてるの? 僕はビックリしすぎて言葉を失ってしまった。 「僕の声が聞こえるんだね…」 啓太が静かにそう言った。 …どこかで聞いたことのある声だ。 「ねぇ…、タカ」 …どこかで。 「…何?」 「先輩を取らないで…」 「……え?」 そうだ…。 これは僕の声だ…―――。