「わぁ……綺麗──…。」

結香が見ていたものは純白のウエディングドレスだった。


その店の隣には小さいけど綺麗なチャペルが建っている。


結香はウエディングドレスを見つめていた。
その目はすごく切なそうな目だった。


「結香?」


結香は我にかえったように笑顔になった。


「ごめん!行こっか!!」


そしてまた歩き出した。俺はそのチャペルの電話番号を結香に気づかれないようにメモした。