「雷斗なのね?」


確かめるように2人は抱きしめあった。


「思い出してくれたのか……?結香?」


でも俺は内心動揺していた。なんで結香がここにいるんだ?


結香は死んだはずなのに──…。


結香は俺を見上げた。


「私、待ってたの雷斗はきっと来てくれるって信じてたから!!」


そして俺は思わず口に出してしまった…。

「どうして……結香は死んだはずなのに。

ここに来る前どこにいた?」

結香は困ったように答えた。

「私やっぱり死んだんだ。

私どこにいたか分からないの……気づいたら朝、ここに座ってた。」