そこにいたのは間違いなく結香だったのだ?


結香が口を開いた。

「あなた誰……?」


「!?」


結香は俺のことが分からないようだった。
人違いか──…?


そんなわけがないあんなに愛した人を間違えるわけがない!!


俺は結香を抱きしめた。


結香はだいぶ驚いているようだったが、暴れたりはしなかった。


そしてこう口にした…。


「ら……い……と?」