そんな雷斗の様子を神田川先生は見ていた。

その目からは涙が溢れていた。

「あのままでは佐上君の命の寿命を短くしてしまう……。

この手は使いたくなかったが…仕方ない……。」



そう言って神田川先生は自分の机に戻ると
机の中から一枚の紙をとりだした。



それは……




『外出届』だった──…。