枯れたはずの涙が溢れてきた。先生は静かに手術室を出て行ってくれて、俺と結香は2人きりになった。


結香はいつものように二度と太陽のような笑顔を見せてはくれない。


俺に向かって
「雷斗大好きだよ!!」
とも言ってくれない…。


「結香ごめん…
俺が別れてくれなんて言ったばっかりに……。

本当は君のこと手離したくなかったんだ。


結香ごめん愛してるよ──…。」


涙は止まらない



やっと言いたかった言葉が言えたのに…。



結香には届かなかった…。