俺は泣いた顔を洗うためにお手洗いに行くことにして病室を出た。


すると病院内がざわついていることに気づいた。


不審に思い看護婦に話しを聞いてみた。

「すいません。何かあったんですか?」


看護婦は悲しそうな顔をしてそして俺の顔を見て話し始めた。


「佐上くん落ち着いて聞いてね……あなたの彼女が病院前の大通りでひき逃げされたらしいの。私が電話をとったから間違いないわ……。」




俺は頭の中が真っ白になった。結香が?


「大丈夫なんです……よね?」


こう聞くことが精一杯だった。



看護婦は首を横にふった。

「いいえ。大丈夫ではないわかなり危険な状態らしいの今処置してるわ。」




俺は結香のいる手術室まで走り出した。




願うことしか出来ないけど。必死に願った。





結香お願いだ……






生きてくれ……