母さんが帰って来たのはちょうどこの写真の日…。

はっきり覚えている……。

その日も今日見たいに暑い日だった。

俺は朝からぼーっとしていて、秘書に今日は何もないですから帰りましょうと言われて俺は黙って帰ったんだ。

その時は雷斗はまだ実家に預けていた頃だったから家には誰も居なかった。

でも声がしたんだ……。

夏樹のお帰りって声が…。

夏樹は笑顔だった。

俺は無意識に夏樹を抱き締めた。

夏樹は笑顔のままだった。