「俺にとっての天使って誰だか分かりますか?」

神田川先生は感づいたような顔をした。

「君にとっての天使ってあの結香って子じゃないのかい?」

「そうですよ…。結香が俺の外出許可がでて神田川先生が家まで送ってくれた次の日の朝…外出1日目に結香とよく待ち合わせをしていた公園に行ったんです。

そこで結香はベンチに座ってました。」

神田川先生はなぜか落ち着いている。

俺は話を続けた。