10日間の奇跡

しばらくして、また扉がノックされた。

どうやら準備が整ったらしい……。

普通、始め結香は父親と腕を組んで歩いて来るが…

結香は死んでしまっているのでそれはできない。

だから始めから俺と歩くことになっている。

入り口の近くには既に結香が待っていた。

結香の真っ直ぐで綺麗な黒髪もセットされている。

髪の一本一本が輝いていて綺麗だ。

純白のドレスも結香の肌の白さとうまく合っている。
そして、結香がこっちに振り向いた。

「……。」

「……。」

お互い無言で見つめ合っていた。

見とれてしまった。

まるで天使だ。

もう美しいという言葉なんかでは言い表せないくらいだった──…。