それからしばらくプールで遊んだ後シャワーを浴びた。ホテルに荷物を取りに行って、帰りの電車に乗り込んだ。

「結香…。」

俺は結香話かけた。
でも返事が無く変わりに心地よい寝息が聞こえた。

「寝たんだ……。」

俺は安心しきった結香の顔を見て少し泣きそうになった。

もう残りが少ないんだ…。

分かっていたはずなのに……辛い──…。

もっと一緒に居たいよ。


いや、結香は天国に行くんだ。幸せに暮らすんだ。

俺は自分に言い聞かせた。
俺は…?

地獄かな…?

事故とはいえ結香を死なせてしまった。

罪は重い……。

でも、できることなら俺も……俺も逝く時がきたらまた天国で結香と暮らしたい。

もし赤い糸で繋がってなかったとしても……

俺は………

君を見つけて見せるから──…。