「結香大丈夫だよ?
俺はどこにも行かないから……。
な?」


「うん…。」


結香はそう言って顔をあげた。安心しきった顔で俺を見つめた。


なんか笑えて2人で笑った。


俺はふと外を見た。

空が赤く染まりかけている。

「結香!!海行こっ!!

早く支度して!!」

「うん……!?」