それからの日々は本当に幸せだった。


ごく普通のカップルだった。


普通にデートして

常に笑っていた。


こんな日々が続くと思ってた。


この日を境に全てが変わってしまうことも知らずに──…。


この日俺はいつもの待ち合わせ場所である小さな公園に向かっていた。


結香は珍しくまだ来てなかった。

「あれ?珍しいなあ…本当に……。」


俺はベンチに座ってた。
とたんに心臓が苦しくなって。


すぐに意識が遠のいた。


遠くで俺の名前をよぶ声がした。


あぁ──…。結香来てくれた。