「あなた、誰?イチ?シン?」
記憶の声をたどろうとした。
「名前覚えてた?当たり前か、刑事だもんな」
「祥子さんは?!無事なの?!声聞かせなさいよ!」
「俺の名前当てたら、声聞かせてあげるよ」
あたしは、迷うことなく答えた。
「イチでしょ」
「なんだよ。そんなに俺の声、気に入ってくれちゃったの?しょうがねぇな、少しだけだぜ」
あたしの隣で、鮎川さんが感心していた。
「あ〜、もしもし?あたし」
受話器口から、祥子さんの元気のない声が聞こえてきた。
「祥子さん!?大丈夫ですか?怪我してませんか?!」
「大丈夫じゃないわよぉ〜。なんで、欄と飲んでたのに、わけわかんない事になってんのよぉ〜」
「どこにいるんですか!?」
「その質問には、答えられないよぉ。なぜって、麻木刑事は、昨日から目隠しされてるんです〜」
イチが、会話に割り込んできた。
「怪我してないですか?」
「大丈夫よ。アンタこそ大丈夫だったの?」
こんな時でさえ、あたしの心配しちゃって。
「私は、大丈夫ですよ」
「おい、祥子!聞こえるか?」
「高遠さん?」
「戻って来たら、約束してた海に連れてってやるから、しばらく我慢してろよ」
あたしは、思わず高遠先輩を見てしまった。
こんな時に、デートの約束ですか?
高遠先輩、そ〜と〜祥子さんの事……。
祥子さんの返事が聞こえた。
「海なんて行きたくないわよ。しばらく、世間の音をシャットダウンして、すごしたいわ」
こ、断られた(゚_゚?
高遠先輩……。
イチの笑い声が聞こえた。
そんなに笑わなくても言いじゃない!
「断られたところで、人質交換の件なんだけど、13時にS街のスクランブル交差点で、同時に解き放つ。それだけOK?」
「13時S街のスクランブル交差点ね。一般市民に、危害を加えることはないんでしょうね。あくまでも、私と祥子さんの交換だけでしょうね」
「あぁ、そっちが、ちゃんと言うこと聞いてくれればな。刑事は、信用できねぇって言ってたからな。無事に交換出来るまで、どこかで麻木刑事か、加納刑事の命だけを狙ってるらしいぜ」
記憶の声をたどろうとした。
「名前覚えてた?当たり前か、刑事だもんな」
「祥子さんは?!無事なの?!声聞かせなさいよ!」
「俺の名前当てたら、声聞かせてあげるよ」
あたしは、迷うことなく答えた。
「イチでしょ」
「なんだよ。そんなに俺の声、気に入ってくれちゃったの?しょうがねぇな、少しだけだぜ」
あたしの隣で、鮎川さんが感心していた。
「あ〜、もしもし?あたし」
受話器口から、祥子さんの元気のない声が聞こえてきた。
「祥子さん!?大丈夫ですか?怪我してませんか?!」
「大丈夫じゃないわよぉ〜。なんで、欄と飲んでたのに、わけわかんない事になってんのよぉ〜」
「どこにいるんですか!?」
「その質問には、答えられないよぉ。なぜって、麻木刑事は、昨日から目隠しされてるんです〜」
イチが、会話に割り込んできた。
「怪我してないですか?」
「大丈夫よ。アンタこそ大丈夫だったの?」
こんな時でさえ、あたしの心配しちゃって。
「私は、大丈夫ですよ」
「おい、祥子!聞こえるか?」
「高遠さん?」
「戻って来たら、約束してた海に連れてってやるから、しばらく我慢してろよ」
あたしは、思わず高遠先輩を見てしまった。
こんな時に、デートの約束ですか?
高遠先輩、そ〜と〜祥子さんの事……。
祥子さんの返事が聞こえた。
「海なんて行きたくないわよ。しばらく、世間の音をシャットダウンして、すごしたいわ」
こ、断られた(゚_゚?
高遠先輩……。
イチの笑い声が聞こえた。
そんなに笑わなくても言いじゃない!
「断られたところで、人質交換の件なんだけど、13時にS街のスクランブル交差点で、同時に解き放つ。それだけOK?」
「13時S街のスクランブル交差点ね。一般市民に、危害を加えることはないんでしょうね。あくまでも、私と祥子さんの交換だけでしょうね」
「あぁ、そっちが、ちゃんと言うこと聞いてくれればな。刑事は、信用できねぇって言ってたからな。無事に交換出来るまで、どこかで麻木刑事か、加納刑事の命だけを狙ってるらしいぜ」

