「祥子さぁぁん……帰りませんかぁぁぁ(-.-;)?」

いつものように仕事帰りに引っ張って来られて、いつものように、泥酔している祥子さんに哀願していた。

「え〜。今何時よぉ(-.-)」

「もぉ、12時過ぎてますよぉ」

時刻の確認もロクにせず、祥子さんに伝えた。

「なによぉ、まだまだいいじゃない(-.-)」

「だって、だいぶ飲んだじゃないですかぁ(>_<)そんなに酔っ払ってぇ」

「あたしがすすめた酒が飲めないっての(-.-)?」

祥子さんは、テーブルにうなだれながら、クダを巻いた。

「いや、そうじゃなくてですねぇ」

「……わかったわよぉ(-.-)帰ればいいんでしょ?だったら、あと、3杯付き合いなさいよ。それで帰るから」

「3杯って……。祥子さん、もぉ飲めないでしょ〜?それに、私、明日仕事なんですよぉ?」

「よかったじゃない。私休みだしぃ」

「しょおこさぁぁぁん!?」


全くもぉ(>_<)!


「また、高遠先輩と、何かあったんですか?その度に、私連れ回すのやめて下さい」

あたしは、小声で、文句を言った。

周りの騒音もあって、絶対聞こえないはずなのに、祥子さんの耳がピクッと動いた。

「何よ、欄。高遠さんが、なんだってぇ〜?!」


うわっ(>_<)


聞こえてる……(-.-)


完璧酔ってるし。


最悪だぁ〜(__)


あたしは、祥子さんが途中で飲むのをやめたウォッカ割を飲み、あたしの余っていたシャンパン割りを一気に飲んで、グラスを空にした。

「祥子さん、ほら、ちょうどお酒も無くなったし帰りましょ?また、付き合いますから」

あたしだって、相当飲んでいた。

祥子さんほどじゃないにしろ、酔っているのはわかっていた。

ただ、まだ理性が残っているのは、祥子さんがドロドロに泥酔しているためだけだった。

「祥子さん、マンション着くまで寝ないでくださいよ?」

あたしは、祥子さんを、立たせようと、肩に手を回そうとした。

「あれ?帰っちゃうの?まだ飲もうよ」

見た目20代の男、2人組が、話しかけてきて、あたしと祥子さんの端に座った。

男性に挟まられるような感じになった。